言葉のすり替え

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今年ほど、言葉を粗末にされたことはない、と感じています。

それは第一に、靖国神社に公式参拝した安倍首相が「中国や韓国の人々を傷つけるつもりは毛頭ない」とコメントしたこと。

第二次対戦における侵略国としての反省のなさと、国際社会において靖国神社は「戦争神社」と言われている特異な存在であるにも関わらず、内外の憂慮を一顧だにしない危険な唯我独尊の安倍首相が発した言葉として、見過ごすわけにはいかないと感じます。

相手にとって傷つくことをしておいて「傷つけるつもりはなかった」というパターンはよくありますが、そういう類いとは同列視できない、欺瞞の言葉として受け止めました。

第二は、沖縄の普天間基地の辺野古移転を承認した仲井真知事の「県外移設の公約は降ろしてない」という強弁です。

目の前の事実と違うことを、平然と言ってのける厚顔さには、驚きと怒りを禁じ得ません。
「カラスは白い」というようなものではないでしょうか。

私の身近にも、事実を事実と認めないで欺瞞の言葉が空回りしていることがありましたが、そういうことがまかり通るなら、世の中は、真実を語る言葉をくぐもらせ、いつしか大本営発表を鵜呑みにする「いつか来た道」に立たされかねません。

言葉を大切にする立場から見れば、今の政治や世の中に対して「王様は裸である」と勇気を持って語り、「カラスは黒い」とハッキリさせる認識を社会に根付かせなくては、日本社会は国際的にも孤立していかざるを得ないのでは、と思います。

いくら「道徳」を教科にしたり「愛国心」を持たせようとしても、政治道徳がここまで堕落しているなかで、子どもたちに何を示すというのでしょうか。

嘘つきの王さまは、いつの時代にも、どんな国でも、やがてその座を負われるしかない、ということを国民自身が示さなくてはならないのでは、と思うこの頃です。

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