【選挙権と被選挙権】

 佐賀県女性議員ネットワークの中で「多様な人の意見が反映されるような議会になるためにはどんな環境整備が必要か」という話題が出たのをきっかけに、私も色々考えてみました。

 私の母が43年前に県議に初当選した時の最初のきっかけは、その10年ほど前に「まちなかに子どもの遊び場を」という地域ぐるみの運動があったことでした。

 当時、中心商店街では子どもたちの遊び場がなく、お店の段ボールの中に入って道路を転がってみたり、捨てられたアイスボックスの中に隠れん坊して入った子どもが命を落としたり、といったいった深刻な状況があったので、商店街やPTAの方達がこぞって「遊び場を作って」という署名を展開されました。

 その頃、今の八幡小路交差点の北東角に「電電公社」建物跡があり、そこに遊び場を作ってほしいという要求でしたが、最終的には中の小路の財務局管理の土地を活用して池田タクシーの東側に佐賀市の第1号の児童公園ができた、というのが中の小路公園です。

 その運動にデザイナーとして働きながら関わっていた母に白羽の矢が立って、県議選に立候補することになり、3度目の正直で1979年に初当選するという流れになったわけです。もちろん、その時は政党としての立候補でしたが、きっかけは住民運動だったというのは大事かな、と思います。

 個人で立候補してみよう、と思うことも大事ですが、地域やいろいろな分野で課題を抱えて、その解決に取り組んでいる人々の中から議員になることができたら、さらに当事者の声が届きやすいだろうな、と思います。

 ちなみに、この話題が出た時に思い出したのは、数年前にデンマークの若い議員(10代と20代)を招いて懇談する機会があったことです。デンマークでは被選挙権が18歳からあるので、いろいろな課題を抱えた若者当事者も議員になれる、という機会が保障されているのがすごいと思いました。

 ひとりは親戚の経験から犯罪歴のある若者の社会復帰をテーマにして当選した19歳の青年、もうひとりは、いったん若手で議員を務めたあと、大学に戻って学んでいるという20代の女性でしたが、そういうフットワークで議員になれるというのはいいな、と思いました。

 日本の場合は、選挙権は18歳からに引き下げられたものの、被選挙権は25歳(参議院議員と知事は30歳以上)になっているので、そろそろ被選挙権の年齢引き下げも検討してはどうか、という気がします。その場合は、幼い頃からの実践的な主権者教育がきちんとなされることも必要だと思いますが。

 そもそも、被選挙権の年齢が高い理由としては「議員になるにはある程度の分別がついていなくてはならない」とか「無責任であってはならない」という意味があるのだと思いますし、参議院議員や知事がさらに高く設定されているのは、専門性や広範な地域や分野を網羅できる知識や能力なども期待されているのかもしれません。

 ただ、こどもの権利条約が批准されている日本としては、18歳選挙権を実現していく過程で被選挙権についても検討しておくべきだったと思います。デンマークの若者のように、より当事者に近い年齢層であったり現役の学生である、という人たちが議会に関わっていくと、もっと違った風景が生まれると思います。

 今回、80代の新人議員さんが誕生したことも踏まえると、より一層、多様性を図る工夫が制度として保障されていくといいな、と思います。


西日本新聞2014年10月4日の記事→https://www.nishinippon.co.jp/item/o/118458/

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