【お正月は「おかえり寅さん」@母を連れて109シネマズ佐賀へ】

 お正月2日目の今日は、たまたま新聞で山田洋次監督の「寅さん」シリーズ50作目の記事を見たのがきっかけで「お正月は寅さんよね」と思い立って観に行きました。


 しかも、今回は母も連れての映画館ということで、私にとっても母にとってもちょっとした冒険でした。

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 何気なく「お母さんも行く?」と声をかけたら、みかんを頬張っていた母は「行く!」と。果たして2時間持てるのか、車椅子の調達と車椅子の席の確保はどうなるのか…などなど頭を駆け巡り、映画館に問い合わせてみることにしました。


 15時10分の回を観ることにして、車椅子の借り方なども聞いた上で車椅子席とその隣の席を確保することができました。それが13時半ごろだったので、余裕を保って動かなくては、と早々に出かける準備を始めました。


 109シネマズのあるモラージュ佐賀で駐車場にうまく停められるか、車椅子を借りに行ける場所から離れていないか、なども考えながらの行動でしたが、幸いにも警備員の方に尋ねたら車椅子用の駐車スペースに停めていいとの事だったので助かりました。


 インフォメーションコーナーで車椅子を借りて母を乗せ、映画館に近いところまで行ったところで、まずトイレ。1階の車椅子用トイレから出たらすぐにエレベーターがあり、そこを使えばすぐに映画館だったのも幸いでした。


 電話で連絡していたので、発券して準備してもらっており、精算までスムーズに行きました。


 上映シアターに入ろうとしたら、みないろ会事務局長の大歯雄司さんとバッタリ。「やっぱりお正月は寅さんですね」と新年のご挨拶。


 映画の冒頭、いつもの渥美さんの声と違うなあ…と思ったら桑田佳祐さんが登場。寅さんのような雰囲気で歌う桑田さんですが、本編にもそれ以上の登場はなかったし、ちょっと唐突な気がしました。


 作品は現在の満男親子とさくら夫婦、そして満男の初恋の人・泉を軸にしながら、寅さんに想いを馳せつつ思い出の場面と交錯して進んでいくというもので、懐かしい場面に笑ったりジーンとしたり、アルバムをめくるような気分で楽しみました。


 満男はサラリーマンを辞めて小説家になっているという設定で、6年前に妻を病気で亡くしてのシングルファーザーですが、なかなかしっかりした頼りになる優しいパパぶりで、これまた優しいひとり娘が素敵です。


 とらやはカフェになり、さくら夫婦はカフェの奥のお馴染みの部屋に自宅を構えているという設定なので、これまた懐かしい空間です。


 今は国連難民弁務官事務所で働く泉が仕事で帰国し、ふとしたことで満男の前に現れるのですが、この作品が女優復帰第1作という後藤久美子さんのかっこいいこと!
 これからの彼女が楽しみでなりません。


 この2人のことはネタバレになるのでここまでとしますが、寅さんシリーズの集大成と言われるだけの作品だと思います。あらためて全作品観てみたくなりました。


 ところで、母は予想どおり半分以上は寝ていました。しかも、途中でトイレに行きたいと言いだし、泣く泣く途中を諦めざるを得ませんでした。(あとで気付いたのですが抜けていた時に浅丘ルリ子さんのリリーさんが登場していたようで、見逃したのは残念。)


 途中で抜けてシアター近くの車椅子トイレに行くと、ここはセンサー式の自動ドアで、本人だけなら助かる面もありますが、私のように介助者がいったん外に出て、途中で様子を窺いながら対応しようとする時には、ドアがいちいち全開となるので、これは困ったと思いました。しかも、この車椅子トイレは通路に面して開いているのです。これでは、途中でセンサー式でドアを開けたら通路を通る人に丸見えになってしまいます。


 案の定、ちょうど別のシアターでの上映が終わって、大勢の観客の方が出てきたので、トイレの外にいた私は人通りが途切れるまでドアを開けることができませんでした。
 こういう時は、手動で半分だけドアを開けられるような形にするとか、通路から丸見えにならないような作りにする必要があると思いました。

 
 映画を観おえて、駐車場まで車椅子を押して行き、母を車に乗せたあと、車椅子を返しに行こうと思っていたら、買い物カートの整理をしていた警備員の方が近づいてこられ「よかったら車椅子はこちらで返しておきましょう」と持っていってくださいました。これもとても助かる対応でした。


 というわけで、私にとっては高齢の母を映画館に連れて行くという体験は初めてだったのですが、事前の問い合わせや段取り、余裕を持った行動、途中でのハプニングを見越した対応など、いろいろ気づきを持つことができました。


 車椅子の利用者の方やベビーカーで子ども連れの方などは、これを日頃から経験され、ご苦労されているのだとあらためて思い知らされた気もします。利用する身になって見えてくるものもありましたので、こうした気づきを実践に生かして行きたいとも思いました。



 というわけで、映画鑑賞というより、バリアフリーレポートのようになりました。



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