【柏原市のスタディ・アフター・スクール】

文教福祉委員会の視察の2カ所目は、大阪府柏原市で「スタディ・アフター・スクール」の取組みについて学びました。
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柏原市は大阪府中東部に位置する人口約7万人の市で、線刻壁画で有名な高井田横穴古墳群など、市内には多くの古墳が残っているそうです。また、明治以降は地理的条件を生かしたぶどう栽培が盛んとなり、大正以降はワイン醸造も行われるなど、ぶどう栽培は柏原市の重要な地場産業となっているとのこと。


市内には幼稚園5園、小学校11校、中学校7校があり、その中には児童自立支援施設「修徳学院」内に開校した桜坂小中学校や小規模特認校として市内全域から生徒を募集している堅上中学校もあります。


また市内には大阪教育大学、養護教諭や臨床心理士をめざす学生が通う関西福祉科学大学があり、そこの学生のボランティア活動も盛んに行われているそうです。


柏原市では、義務教育終了時までの子どもたちの育ちをしっかり支えていくため、平成24年度から市内全ての学校園で幼少中一貫教育が進められ、幼少中の11年間を通して地域での体験活動、教師力を高める連携、家庭や地域との役割を分担し、地域一体となって学校を支援することにより、子どもたちに自己実現、思いやり、社会貢献ができるような環境づくりを目指しているとのこと。


こうした中で、平成17年10月から、大阪教育大学の学生と地域ボランティアが指導員となって、放課後学習の場の提供と自学自習の力の育成を目指す「スタディ・アフター・スクール」(SAS)のモデル事業が堅下小学校で始まったそうです。


自分で勉強する意欲が湧くなど、一定の成果が見られたので、順次市内の小学校に拡大し、平成22年度から桜坂小を除く市内10校全ての小学校での実施に至っているそうです。


毎年、4月、8月、3月に各校長・各校の学生指導員代表、大学教員、地域ボランティア、専門指導員、市教委事務局が一堂に会し「柏原市SAS推進委員会」を開き、年度ごとの事業内容や予算の確認を行い、それを踏まえて各学校ごとの「校内SAS推進委員会」で具体的な実施曜日や募集児童数などの中身を決めていくのだそうです。


10校のうち8校が大教大、2校が関西福祉科学大の学生が中心となって運営されているとのことで、学生にとっても、将来の自分のめざす教職員に対する希望ややりがいを持てるきっかけ作りにもなっているとのこと。またそれが、地域における教職員養成にもつながってようです。


具体的なやり方としては、各校の実態にもよりますが、2年生から6年生までが週1、2回、放課後の空き教室を利用して、宿題を中心に学習活動や特別活動を行なっているとのことで、平成30年度は前期でのべ62日(213人)、後期でのべ193日(212人)の実施でした。


学生指導員は、子どもの様子や学習状況を日報に記録し、情報の共有化に努めるとともに、スタッフミーティングを随時行なって、教材の準備や次への取り組みの検討を自主的に行ないます。子ども向けの可愛い掲示物や保護者向けの通信作りなどの創意工夫もなされているそうです。


今後の課題としては、学生指導員の確保、地域や学校行事との兼ね合い、家庭学習との兼ね合いなどについて、工夫の余地があるとのことでした。


意欲的な取り組みで、地元の大学との連携ができている点は学ぶところがあると思いますが、「どの子も取り残さない教育」という視点で、佐賀市としてやれることを改めて考えていきたい、と思いました。
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