青年会議所のDVD「誇り」

 きのう、地元の地域支部会議に出たら、地域の後援会員である高校の先生が、いま問題になっている「靖国DVD」のなかみをダウンロードしてコピーした物を届けてくれた、というので見せてもらいました。

 すでにしんぶん赤旗で紹介されていますし、5月17日の衆院文教委員会で、共産党の石井郁子さんが追求して問題になっていたのですが、なかみをみると本当にひどいものです。

 青年会議所の「日本の魂創造グループ 近現代史検証委員会」をいうところが企画をしているようですが、委員長あいさつの中で「戦後の日本の教育は先の戦争が日本による一方的な侵略戦争だとし、悪いのは日本という洗脳に近い歴史観を教えてまいりました。」とし、途中では「歴史を改ざんするつもりはない」といいながらも「日本の行動によって勇気付けられ、白人社会からの独立を成し遂げたアジア・アフリカの国々が数多くあったという事実もしらなければなりません。」「日本人がいかに高潔な精神を持ち合わせたをもちあわせたみんぞくであるのかを学び、次代を担う子どもたちに日本人であることの誇り、そして真の世界平和を希求する心をはぐくむべく本プログラムを作成した」とのべられています。

 プログラムの趣旨として「『勇敢で高潔なる大和魂』『他を慮る思いやりあふれる道徳心』『指導者の規範としての武士道精神』といったこの国伝統の精神性は忘却の彼方へと追いやられてしまいました。また、戦後60年以上も経過した今でも『東京裁判史観』に苛まれ、外交問題、とりわけ近隣諸国との関係においては、日本人としてのリーダーシップを発揮できず、時には真実に目を覆いながら現在まで歩んでまいりました」と書かれています。

 『東京裁判史観』とは、いま問題になっている『靖国史観』と対比してのことなのでしょうか。それにしても、突っ込みどころ満載です。このような言い分が国際的に通用すると思っているのでしょうか。
 『他者を慮る思いやりあふれる道徳心』とかがあったら、中国大陸で人間をモノのようにあつかった『千人切り』とか「731部隊の人体実験」とか『南京大虐殺」とか『従軍慰安婦』などの問題がおきようはずもないでしょうし、他民族に対し『ニッポンよい国、強い国。世界にかがやく神の国』なんて日本語で教育を押し付けることも、ましてや「金さん」に「金田さん」という苗字を強いる『創氏改姓』なんてこともなかったはずです。
 だから彼らは、「そんな歴史はなかった」といってみせるのですが、被害者は現に存在するのですから、事実はひとつのはず。

 しかも、このプログラムをどう進めるかの指導書もあって、100分程度のプログラムをこなすためには5時間くらいかけて準備するように、と事細かに解説されています。

 私は、青年会議所に所属する人たちがみんなこういう考えの持ち主だとは思いませんが、これでは本当のところで国際的には受け入れられないのではないか・・・と思います。

 このプログラムは青年会議所内部の事業をして、もしくは中学校の総合学習で行なうことになっており、文部科学省がこれを研究事業として位置づけたわけです。とんでもないことです。少なくとも、公教育の場においてこれを行なうことは許すべきではありません。JCとしてのとりくみについては、世論で包囲するしかないと思います。

 佐賀県内でも唐津市や佐賀市でDVDの上映の動きがあるため、共産党佐賀県委員会は県教委に昨日、学校現場でこれを実施しないように求める要請書を提出しました。

日本青年会議所の近現代史教育実践委員会のサイト
      →http://www07.jaycee.or.jp/2007/strength/modern/

 『誇り』などの教育プログラムの内容については、そのサイトの画面左側のメニューの中の『基本資料』のところを開けば見ることができます。まずは、どんなことが行なわれようとしているのか、事実を知ろう!

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • 「洗脳DVD」が観られる(^_^)

    Excerpt: 日本青年会議所は、会員にメールマガジンを配信しているらしい。最新のメールマガジン(12 Weblog: 土佐高知の雑記帳 racked: 2007-06-14 14:19
  • 青年会議所の人と会った

    Excerpt: 昨日はある人の紹介で、地元の青年会議所(JC)の方と会ってきた。田舎町で社労士として開業する上で、地元の人々と仲良くなっておくことは、とても重要なことだ。青年会議所の場合は、地元の企業の次代の経営者と.. Weblog: 期間工から資格取得、社労士開業 racked: 2007-09-15 17:53