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みんなの「シエマでシネマ」ブログ


「サクロモンテの丘〜ロマの洞窟フラメンコ」@シエマ

2017/05/05 22:08
シアターシエマでの映画鑑賞、「ムーンライト」を観たあと「今日画像で上映最終日ですよ」という声に誘われて、引き続き7時半から「サクロモンテの丘〜ロマの洞窟フラメンコ」を観まして、文字通り映画三昧。

もっとも、昔は2本立て、3本立てなんて当たり前でしたからね。

4月に656広場で行われた佐賀フラメンコフェスティバルで、シエマの支配人・重松さんがPRしていらした作品でした。
スペイン・アンダルシア地方のグラナダ県サクロモンテ地区は、かつて迫害を受けたロマたちが暮らしていた洞窟から生まれたフラメンコの聖地といわれています。

スペインといえば、マドリード、闘牛士、マタドール、という言葉で連想しがちですが、アンダルシア、アルハンブラ、グラナダといった地名もよく聞きますね。

この地名がロマの洞窟フラメンコが生まれた土地だということを、恥ずかしながらこのドキュメンタリー映画を通して認識を新たにしました。

この映画は、ロマ画像のフラメンコの成り立ちから1960年代に大水害で洞窟が破壊され、ロマのコミュニティと文化が破壊されたのちに、伝統と文化を再興し引き継ごうとしている人々の姿を伝えるドキュメンタリー作品です。

が、難しい話ではなく、ロマのフラメンコダンサーやギタリストが登場し、それぞれの身の上を語りながら歌い踊って見せることで場面が繋がれていきます。
フラメンコの歌詞には、美しい詩的なものから労働や飢えを歌うもの、世俗的なものまでいろいろあって、同じ歌詞でも地域や部族が違うと違ったメロディになっていたり、と音楽劇として観ても面白いものがありました。

今でこそフラメンコの学校があるそうですが、ロマの人々はそれこそ4、5歳の頃から踊ったりギターを弾いては生計の足しにしていくような暮らしぶりで、見よう見まねで踊りも覚えていったのだそうです。

全編を流れるフラメンコのリズムが身体をめぐる感じで、90分間、私も心の中で一緒に踊っていたような気がしました。


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「ムーンライト」@シアターシエマ

2017/05/05 19:07
絵画展のあとは、シアターシエマへ。シアターシエマご自慢の「王画像様の椅子」に座って、コーヒーフロートを戴きながらのちょっと優雅な映画鑑賞です。

いろいろ観たい映画があるのですが、時間の関係でまずは「ムーンライト」。本年度アカデミー賞作品賞の受賞作品ですし、関心はありました。

黒人だけのキャストでLGBTQにも触れていながらのアカデミー賞受賞、というところでどんな作品なのかと思いながら観ました。

一言でいえば、肉親との確執、いじめ、友情、人種や性別を超えた愛が、十数年の歳月を通して描かれていて、切なさや絶望感の中にも救いがあり、最後も希望を感じることができて、人間ってすごい、と思わずにいられませんでした。

主人公の少年を最初に救い出した男性とそのパートナー、学校で唯一の理解者となってくれた友人の存在が、人生のカギを握っていたように思います。

それにしても少年時代から青年になるまでに少なくとも3人の俳優が関わっていたと思いますが!よくま、一貫性があったと思うほど、主要キャストの雰囲気がちゃんと似ていて、そこに感心しました。

心に染みるいい作品でした。

なお、予告編を観て、次に観る映画が決まりました。
その名は「わたしは、ダニエル・ブレイク」。来週の土曜日から始まるそうなので、見逃さないようにしなくては!
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「スノーデン」の勇気を受け止めたい

2017/03/16 23:53
令状なしのGPS捜査はプライバシー侵害にあたるとして最高裁が違法判断を下しました。


そんなニュースとも響き合うように、今日は前から観たかった映画「スノーデン」を夜、シアターシエマで観てきました。


米国政府が世界中の膨大な個人情報を収集・監視していたという事実をNSA(米国国家安全保障局)職員のエドワード・スノーデンが暴露した実話を基にしたオリバー・ストーン監督の作品で、ドキュメンタリータッチでいながら、スノーデンとその恋人や同僚たちとの絆、良心か保身か、といった問いかけなどのドラマが胸にせまりました。


とくに怖かったのは、個人のパソコンのカメラを盗聴機代わりにして遠隔操作で監視していたり、日本など「同盟国」であっても電話線、電線、地下ケーブルなどに仕込みをして監視網を張り巡らせ、同盟関係でなくなったときにブラックアウトするようなシステムにしていた、とか、テロ関係や反政府活動家と目している人物の電話やメールの相手を3人先までたどれば監視の対象は約250万人に広がっていく、という実態を示されると、もう 途方もない監視システムに否応なしに組み込まれていたかもしれない、と気づかされます。 こうしてブログやSNSなどをやっていること自体もふくめて。

何より、ここまで監視するのか、という嫌な気分にもなりますが、同じことを「日本版NSA」などをうたうような国でも行われているのだろうと思うと、さらに重たくなります。しかも共謀罪とのセットで考えると、ブッシュ政権が「アルカイダ、テロとの闘い」を旗印にあらゆる監視の網を広げながら、罪なき人々を戦火に巻き込んでいた道を、日本が同じように辿ってはならない、とも強く感じました。


スノーデンの告発の勇気を世界中で受け止めて、戦争に結びつく監視社会を断ち切ることが必要だと思います。「スノーデン」は、また観たい作品です。
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「マッシュルーム・クラブ」の上映&朗読劇〜シエマでシネマ

2009/07/04 22:12
 きょうは佐賀県原水協の企画で、朗読の会画像「漣(さざなみ)」による朗読劇と映画「マッシュルームクラブ」の上映会が、松原のシアターシエマのイベントスペースで行われました。

 原水協の映画上映をシエマでやろう、と思いついたのは4月頃のことでした。シエマの芳賀さんと県原水協の田中事務局長とのうちあわせに同行して以来、あとはなんだかすっかり田中さんにお任せになっていましたが、朗読の会の「漣」のみなさんも出演していただいて、いいスペースが生かせていたようです。

 企画は2時からと5時からの2回になっていました。私は5時からの部に行ったのですが、2時からの部は50人ほどの参加で、椅子が足りなくなるほどの嬉しい悲鳴だったそうです。5時の部は、最初5人ほどで、これは始められないのでは・・・と思い、父を携帯で呼び出したりしていましたら、多久の前市議のこうろぎ多津子さんファミリーや中山重俊市議夫妻などもみえて、小さなスペースの3分の1くらいは埋まりました。

 朗読劇画像に先立って、県原水協の田中龍一郎事務局長が「核兵器廃絶に向けた世界の動き」と題してミニ講演。原爆パネルなども示しながら、アメリカのオバマ大統領のプラハでの演説など世界が大きく動き出していること、同時に、日本の政府を動かすためにも草の根の運動が引き続き大切だということが語られました。

 漣の会のみなさんの朗読劇は、長崎の被爆者の声を集めた証言集でした。かつて劇団「地人会」による「この子たちの夏」がロングランで上演され、私も、新婦人の企画で市立図書館で朗読劇「この子たちの夏」を上演しましたが、そのときのセリフがまざまざと思い出されました。

 私たちがやったときは、かなりセリフの声としてしゃべりましたが、今日は抑えた朗読、という形になっていて、それはそれで情景が目に浮かび、迫力がありましたし、被爆した女子高生の嘆きや、自ら大火傷を負いながらも梁の下のわが子を救い出すために懇親の力を振り絞った挙句、その夜のうちに亡くなってしまった母親の愛と強さなどに心が動かされました。たまたま、新婦人の「この子たちの夏」に出演していたメンバーが4人いて、「またやりたいね」という話にもなりました。

 映画「マッシュ・ルームクラブ」はアメリカのスティーブン・オカザキ監督による35分の短編作品です。広島の被爆者の証言と、60数年たって被爆者がどのように生活しているのか、現実の社会はどうなっているのか、ということを静かに深くみつめていて、せまってくるものがありました。
 印象的だったのは、漫画家・中沢啓治さんが描いた「はだしのゲン」のアニメで原爆投下の瞬間が映しだされるのですが、実写では表せない熱戦のもの凄さ、人や馬が吹き飛ばされ、溶けていくありさまなどが克明に表現されていて、これが本当に起きたことだと思うと、あらためて核兵器と人間は絶対に共存できない、という思いに駆られました。
 
 また、60数年たった今でも、被爆した人たちが逃げ惑い飛び込んだ元安川などの河原には、満ち潮のあとに学生服のボタンや指輪、消防団の徽章などが流れ着いてくるので、それを注意深く拾い集めている女性がいるのも映されていました。

 それから、胎内被爆して生まれた子どもたちが、60数年たっても小頭症のために2歳児や8歳児程度の知能の発達にとどまっているという姿も描かれていて、その父親は長い間、子どもが障害を持って産まれたことと原爆の関係は「ない」と言われ続け、「自分のせい」と思い込まされていたのが、30年たって初めて政府が「放射能の影響」と明かしたことへの憤りや自分が先に死んだあとに残される子どもたちへの思いを語っておられたのも、胸に迫りました。
 この小頭症をもって生まれた子どもと家族の会が「きのこ会」、つまりマッシュルーム・クラブです。

 35分ほどの作品の中に、多くのメッセージがこめられていましたが、スティーブン・オカザキ監督はこのあとに「ヒロシマ・ナガサキ」という1時間半ほどのドキュメンタリー作品を作り、エミー賞を受賞しています。
 会場では、このDVDも販売されていたので、父にねだられて買うことになりました。

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低価格の裏にある真実を考える映画あれこれ

2009/04/27 21:46
 昨日、シアターシエマの売店で売られていた「POSSE」という雑誌が『蟹工船』ブームの先へ、という特集を組んでいたので、中で小池晃参議院議員のインタビューがあったこともあり、興味をもって買ってみました。

 パラパラと読んでいるところですが、『蟹工船』は本当に読まれているのか、『蟹工船』のどこに共感をもたれているのか、本当に共感しているのか、などの問題提起をしながら、sんぴ両論ありながらも、いまの雇用問題をめぐる状況の下で、単なる「ブーム」で終わらせてはならない、という論調は一貫していると思えました。

 その特集の中で、中国のジーンズ縫製工場にはたらく10代の少女ジャスミンが、過酷な労働のもと、「今、これほどのひどい状況で私たちがつくったジーンズをはくのは誰なのか、XLサイズのジーンズをはく人が本当にいるとは信じられない。もし、今の自分たちの労働の実態を手紙につづって、ジーンズのポケットに忍び込ませたら、受け取った人はどう思うだろうか」と夢想する『女工哀歌(エレジー)』という映画のことが紹介されていました。

 この論文の表題にもなっているのですが、まさにこのシチュエーションはプロレタリア文学の葉山景樹の作品『セメント樽の中の手紙」に通じるものがあり、大変興味がわきました。
 たしかに、MADE IN CHINA  の衣料品は、私たちの身の回りにあふれています。そのもの凄い低価格ゆえに、この不況のもとで消費がそちらに向かい、国産品が売れず、国産の生産市場が次々と崩壊しているというのが実態ですが、同時に「なぜ、そんなに低価格なのか」ということを深く掘り下げて考えることが必要だとあらためて気づかされます。

 これと同じようなテーマで、「おいしいコーヒーの真実」という長編ドキュメンタリー映画があります。イギリスのニック・フランシスとマーク・フランシスという兄弟が共同で監督し、コーヒー豆の原産地エチオピアのコーヒー農家の実態をあぶりだしたものです。
 トールサイズのコーヒー1杯330円として、そのうち、コーヒー農家に支払われる金額は、わずか3〜9円に過ぎないのです。9割はカフェや小売業者、焙煎業者、輸入業者の手元に行き、7%は輸出業者と地元の貿易会社に行き、コーヒー農家にはたったの1〜3%!

 安いコーヒーを飲む時には、なぜ安いのかを考える必要があるし、本来の人間らしい労働の対価が受け取れる価格とは、また、システムとはどうあるべきなのか、この映画を観ると、つくづく考えさせられます。これは、去年、シアターシエマで観て衝撃を受け、いまだに映画のパンj付レットをかばんに入れて持ち歩いています。コーヒー好きの私自身の戒めとして。

 同じことは、バナナ農園にも言えます。

 私たちは、奴隷のような労働のもとでつくられたものをまとい、食べ、飲んでいるのだ、ということを意識し、公正な貿易を、と呼びかけているのが『フェアトレード』の運動です。主な農産物の輸入自由化に反対し、食料主権を護ることと、「安い」農産物、生産物のうえに胡坐をかくような消費をしないことは表裏一体ではないか、と思います。

★「女工哀歌(エレジー)」公式HPhttp://www.espace-sarou.co.jp/jokou/
★「おいしいコーヒーの真実」公式HPhttp://www.uplink.co.jp/oishiicoffee/
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「永遠のこどもたち」〜シエマでシネマ

2009/04/26 23:55
 きょう、松原神社での「ひゃあらんさん祭り」に行った画像ついでに、「シアターシエマ」のスタンダード会員の期限が切れていたので、手続きをしに行ったのです。
 もともと、なんの映画が上映されているかもあまりとんちゃくせずに、(それというのも、風邪気味で映画を観る予定はなかったので)行ったのですが、この「シアターシエマ」のスタンダード会員になると、入会金3000円で、最初の2回は無料鑑賞ができ、3回目以降は通常は大人1700円の料金を1300円で観られますから、だいたい元は十分取れます。

 で、手続きのあと、ごく自然に「いまは『永遠の子どもたち』が上映中ですが」と言われ、すでに10分ほど経過していましたが、子どもの出てくる映画は好きなので、観ることにしました。

 「永遠のこどもたち」という映画がどんな作品なのかは、まったく予備知識の無いまま観たのですが、どうやら、むかし自分が育った孤児院だったところである海辺の古い建物を買って、そこで障害児を預かるホームを作ろうとする女性が主人公らしい、その夫は医者で、その子どもは養子でHIV陽性の病を持っているうえ、遊び相手がいないのでさびしくて空想上の友達を作りたがっている・・・・というあたりまで理解したのですが、途中から、私の苦手とするホラー的要素がどんどん増してくるので、たじろいでしまいました。

 しかし、最終的にはこの映画は母親の子どもに対する深い愛と子ども時代の夢に対する愛の映画だった、と思えます。
 なにしろ、主演女優も知らないし、どこの国の作品か、すらわからないまま観ていて、英語ではないし、と思っていたら「Uno,Dos・・・・」と数字を数え始めたのでスペイン系だとわかったくらいです。
 救いだったのは、途中に失踪した子どもの行方を捜すために連れてこられた霊媒師が、大好きなジェラルディン・チャップリンだったことです。これで、まるで見知らぬ土地で古くからの知り合いにであったようにほっとして、作品を最後まで信頼して観る気になれました。

 ジェラルディン・チャップリンは『愛と哀しみのボレロ』でカレン・カーペンターとエディット・ピアフを髣髴とさせるような役どころでとても印象的で、それから大ファンになりました。温かみがあって理知的な雰囲気が好きです。あのチャップリンの娘さんです。

 詳しいストーリーは書かない方がいいと思うので、興味のある方は公式サイトをごらんください。色彩や風景がすばらしいし、観て損は無いと思いました。

 公式サイトによると、製作はギレルモ・デル・トロ、監督は新人のJ・A・バヨナ、主演はべレン・ルエダ。スペインのアカデミー賞にあたるゴヤ賞を新人監督賞やオリジナル脚本賞、美術商、音楽賞など多数の部門で受章しているそうです。

 観た後はまた寒気がしてきたので、うがいをして家に引きこもりました。

 
★「永遠のこどもたち」公式サイトhttp://www.cinemacafe.net/official/eien-kodomo/
★シアターシエマのサイトhttp://ciema.info/
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映画『靖国 YASUKUNI』〜ラストショーで観覧

2008/10/04 21:33
 靖国神社を描いた話題のドキュメンタリー映画『靖国 YASUKUNI』が、9月13日〜10月3日まで、シアター・シエマで上映されていまして、そのラストショーを観てきました。

 議会などで忙しく、とても日中には観られないと思っていたら、「最後の日は11時半からだから、夜更かし覚悟で行ってきたら」というおすすめ情報もありましたので、6時半〜9時過ぎまでの会議を終えて、急いで夕食をとってから行きましたよ、レイトショー!!

 右翼などの圧力で映画館が上映中止に追い込まれたところもある、など物議をかもしておりましたが、佐賀では粛々と「シアターシエマ」で約20日間、無事に上映されていたようです。

 レイトショーで眠くなるかもしれない・・・と覚悟していましたが、途中のほんの数分を除くと、しっかり目を開けて見ることができました。というか、寝てなんかいられない映画でした。
 
 靖国神社の敷地内で「靖国刀」という日本刀を作る鍛冶場があって、昭和8年から20年まで軍刀を約8100振り、つくってきたという歴史があるのだそうで、現存する靖国刀の刀匠の姿と語りの静かな場面をモンタージュのようにちりばめながら、靖国神社周辺での喧騒、集団での参拝の姿、靖国に祀られたくないという遺族たちの声などが次々と展開されます。

 8月15日の靖国神社の様子というのは、閣僚の参拝の部分以外、あまり考えたことがなかったので、軍服姿で参拝する旧軍人や自衛隊員、右翼団体と思しき政治結社の集団のすさまじい姿にぎょっとしました。

 また、一般の参拝者のなかでも、「靖国反対」を唱える中国人青年に「中国人は中国へ帰れ」と執拗にからむ人や、「小泉総理を支持します」と書いたボードと星条旗を掲げて立つ不思議なアメリカ人に対して「アメリカ人も参拝するんだから日本人ももっと参拝しなきゃ」と共感する人がいたかと思えば、やはり「アメリカは出て行け」「広島を忘れないぞ」と叫ぶ人がいたり・・・とすさんだ世界のように見えました。

 靖国神社は国民を侵略戦争に駆り立てる装置としての役割を果たしていたという姿も、淡々と描かれます。それはずっしりとした重みをもってせまってきました。

 お寺の住職だった父親が南方に兵隊として駆り出されたという息子さんは、「宗教者は人間の尊厳や命を大切にせよ、ということを教える立場なのに、それが人を殺し、自らも殺されるという理不尽な場所に行かされた」「父を靖国の英霊として祀ってほしくない」と語る姿は印象的です。
 また、台湾原住民の女性は、高砂義勇軍として台湾人が南方に送り込まれ、死んでからまで魂が靖国神社に閉じ込められるのは我慢ならない、台湾に魂をつれて帰りたい、と靖国神社に怒りを寄せます。

 さらに、靖国神社の中の戦争資料館「遊蹴館」の様子が映し出され、「あの戦争は侵略戦争ではなく、アジアを解放する正義の戦争だった」というビデオや音声が流れるのを見ると、なんという無茶苦茶なことになっているのか・・・と愕然としました。

 最後に、音楽だけで靖国神社と昭和天皇のかかわり、戦場での日本軍の蛮行などが次々と映し出され、この映画の本質がきっちりと表されているのを感じました。

 観終わったら、午前1時40分でした。いやいや、久しぶりにナイトショーを楽しみました。(学生時代は土曜の夜に京都の「祇園会館」という映画館で3本立て1000円のオールナイトショーをサークル仲間と連れ立って観にいって、明け方にかえる、ということが時々ありましたもの。懐かしい・・・・)

☆映画「靖国 YASUKUNI」公式サイトhttp://www.yasukuni-movie.com/
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「歓喜の歌」〜シエマでシネマ(3)

2008/05/06 19:57
 今日は以前からみたかった映画「歓喜の歌画像」をシエマに観にいきました。

 大晦日の夜に予定していた2つのママさんコーラスグループのコンサート会場予約を、文化会館の職員がそれぞれバラバラに受けたまま、半年間放置して、いよいよ明日がコンサート当日という時になって、そのダブルブッキングに気がつくという、空恐ろしいことから映画は始まります。

 片やパートや家業の合間に一週間に一度の練習を重ねて、初めてのコンサートにのぞむ「みたま町コーラスガールズ」。方やスーパーの経営者や市長夫人などセレブな奥様たちによる年季の入った20周年記念コンサートをめざす「みたまレディースコーラス」の面々。

 自分のミスを棚上げし、「双方で話し合っていただいていい方向をお決めいただければ、こちらはそれに従います。会場使用料はまけてもかまいません」といい加減な対応をする文化会館の主任に対し、両者は一歩も譲りません。「話し合えって?私たちが悪いんですか?お宅のミスでしょう。考えるのはあなた方でしょう」「料金を負ければすむと思っているのは、私たちを甘く見ているのでしょう」と当然ながら手厳しい返事です。

 それから、ママさんコーラスにつどう人々がどんな生活をしているのかが描かれます。30歳になっても仕事に行こうとせず、家に引きこもっている息子がいたり、ラーメン屋を営んでいる夫が倒れて入院しているため、自分のリフォーム店とラーメン屋を掛け持ちしながら週に一度の合唱練習を楽しみにしていたり、介護ヘルパーの仕事をしながら指揮をしているリーダーであったり、またセレブなコーラスグループのリーダーが経営するスーパー店頭で販売マネキンとして頑張っているパートの職員がいたり・・・・。一方、セレブなコーラスグループの方も、福祉施設や病院の慰問に歌いに出かけるなかで、患者家族の心の助けになったりと頑張っています。
 原作は立川志の輔さんの創作落語「歓喜の歌」の映画化だそうで、それぞれがドラマを抱えていることがきっちり描かれているので、物語にも説得力があります。
  官僚的な主任が、そういう人間ドラマの中で大きく変わっていくところが、観ていて一緒に心が動かされていきます。
 最後はネタバレになるので、ここでは書きませんが、随所で笑いと涙で胸いっぱいになりました。
 パンフレットによると、大晦日に向かう年末を描いた作品ですが、なんと撮影は昨年の7〜8月で、しかも撮影場所は、あの「日本最高の気温」を記録した埼玉県熊谷市の周辺だったそうです。
 ああ、そんなことを知ったら、あの映画は暑くて暑くてたいへんだったろうと思います。マフラーをつけ、コートを着込んで、手袋をはめて・・・・なんて役者魂!!

 今日は連休中だということで、私がシエマに行ったうちでは一番観客が多かったように思います。

☆「歓喜の歌」公式サイトhttp://www.kankinouta.com/
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「いのちの食べ方」〜シエマでシネマ(2)

2008/04/16 21:59
 シエマクラブの会員になって2回目までは無料なので、ずっと観ようと思っていた「いのちの食べ方」を、先日時間の隙間を縫って観ました。

 オーストリアとドイツの合作で、私たちの食卓にのぼる肉や野菜、穀物がどのようにして育てられ、もしくは加工されて運ばれてくるのかのルーツを丹念に映像にした作品、ということで、衝撃的だけど美しい、というあおり文句に期待を持ってのぞみました。

 ただし、近所の精肉店の奥さんは「わたしはああいうのを見たらしばらく食事できそうにないから観ない」とおっしゃってましたので、ちょっとある種の覚悟はしておりました。
 それなのに、昼間の上映で昼食がてら、と画像なるとお腹もすいてるし、カフェシネマのランチを注文せざるを得ないわけです。その日のメニューはメキシカンライスと春キャベツとソーセージのスープにコーヒーで800円。
 シエマの魅力は以前にも書いたように、座席持込OKで、「王様の椅子」といわれる1人がけのソファーとテーブルを使うと、家にいるようにくつろげる、というところ。

 ただし、今回は、はたして食べながら観ることができるか、もしくは食べたものは無事に消化できるだろうか・・・・という一抹の不安がありました。
 結果は、まったく問題なしでした。

 それにしても、この映画は、まったくナレーションなどがなく、ひたすら映像のみで豚や牛、鶏の食肉解体処理場、大規模な野菜の栽培ハウス、大規模な穀物畑が淡々と映し出され、そこで働く人々の状況が映し出されます。
 機械や手処理で食肉をさばくのは男性だけでなく、女性もいます。彼や彼女たちは、昼休みになれば普通に食事もします。そういう食事のシーンも真正面からカメラをすえて捉えます。解体処理上でのようすは、ドイツやオーストリアらしく、きちんと労働者の待遇は保証されているようにみうけられました。アメリカのハンバーガーにまつわる食肉解体処理上の労働者の悲惨さとは全然違うように感じました。

 音楽もナレーションもいっさいなく、映画から流れる音といえば、ひよこや子豚を仕分けする時の鳴き声、機械の音、畑の農薬散布の音、食肉解体の音、そして食事中の労働者の声だけです。
 そんなわけで、90分あまりの作品ですが、つい、あまりの静かさに眠ってしまった部分もあります。

 それから、あまりに「工場的」なので、味気ないような気がしました。家族経営的な農業、畜産業の人間らしさが恋しく思えました。とはいえ、誰かがこういう仕事についているから、私たちの食卓に肉や野菜が運ばれてくるのだ、ということがしっかり意識付けられるのは確かです。
 言葉がない分、子どもでもお年寄りでも大丈夫。

◆「いのちの食べ方」のHPは→http://www.espace-sarou.co.jp/inochi/

 というわけで、2回分、無料での観覧はすみましたから、今後は1300円(同伴者は1500円。通常は1700円)です。
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「カルラのリスト」〜シエマでシネマ(1)

2008/04/12 10:01
 昨年中心街の映画館跡にオープンした、いわゆる名画座とカフェ、本屋をかねたシアター・シエマ。このクラブ会員になろうと思っていたのですが、頻繁に映画を観るならば絶対お得なヴィンテージ会員は入会締め切りが2月末。
 結局間に合わなかったので3月に入って、ふつうの「シエマ・メンバーズ」に入会しました。これは入会金3000円で、通常の観覧料が1700円のところ、最初の2回が無料で、3回目からは1300円、同伴者は1500円になるというものです。なお、メンバーになったら会報とその月の上映作品のチラシも送ってくださるそうです。

 いろいろ観たい映画があったのですが、とりあえず、そのときに上映中だった「カルラのリスト」というスイス映画を観ました。ユーゴスラビアでの内戦で大量虐殺をした戦争犯罪人を追及する国連検察官カルラ・デル・ポンテの活動の様子を追うドキュメンタリー映画です。

 戦争犯罪人をかばう政府とのやりとり、国連でのスピーチ、虐殺で家族を奪われた遺族たちの悲しみと、カルラにかける期待と失望、などなど、とてもシリアスな作品です。
 地道でねばり強く、確かに政府を動かしていかなくてはならないという仕事についている女性のたくましさと優しさに裏打ちされた強さが胸に迫りました。

◆「カルラのリスト」の公式HP→http://www.uplink.co.jp/carla/index2.php

 ところで、シエマではカフェシエマという喫茶とお食事のコーナーもあります。ここではランチもありまして、しかも上映中に持ち込みもOKなのです。
 映画館内はもともとの座席を部分的に解いて、まんなかに映写コーナーとソファとテーブルのセットがおかれています。2〜3にん掛けのソファもありますが、一人掛けの肘掛尽き革張りのソファとテーブルは、「王様の椅子」と呼ばれているそうです。

 私が観にいった日は、お客は3人で「王様の椅子」はしっかり空いていたので、そこでランチボックスをひらいていただきました。紙の箱にごはんとおかず、木のスプーンが添えられていて、それにスープとコーヒーがついて800円です。

 あなたも、シエマに足を運んでみませんか?
◆CiEMAのHP→http://ciema.info/
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