【みないろ研修会~視覚障害について考える】

今日は「みないろ会」(「みんなでいろいろな映画を画像観たいからバリアフリー映画をつくろう会」)の研修会Part2で「視覚障害について考える」というテーマで1日じっくり学びました。


これまでにバリアフリー上映会を行った時に、役割分担で「視覚障がいの方の案内係」を務めた方から「案内者としてどういう風に振る舞った方がいいのか、きちんと学びたい」という要望が出されたことがきっかけで、最初はミーティングの時に少し時間をとってガイド講習をしようかということでしたが、時間をとって座学と実技講習をやろうということになりました。


そういうわけで、今日はみないろ会のメンバーでもある歩行訓練士・視覚障害生活訓練等指導員の南 奈々さんと梅崎智香さんに講師をしていただき、10時半から16時半までの研修を受けました。


午前中の前半は座学で「視覚障がい」そのものについて画像学びました。


ヘレン・ケラーやピアニストの辻井伸行さんら著名な盲人の芸術家やアスリート、研究者がおられますが、「超人的な音感や聴力」など「特別な人」と思われがちだけれど、人間の五感(視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚)のうち認知の8割を占めている視覚に障害がある場合に、残りの4つの感覚を鍛えることによって、知覚を補うという努力の結果の表れなのだそうです。


いま視覚障害手帳を持つ人は、全国で348万3千人の身障者のうちの 31万人、 佐賀県では3000人くらいだそうです。しかし、眼科医学会の基準ではさらに広く捉えられ、168万人、将来には200万人に上ると推計されているそうです。この水準に照らすと、佐賀県では1万5千人くらいが視覚障がいの状態だと見られるのこと。


視覚障がいの種類や見え方にもいろいろな違いがあり、眩しくて色彩を失ったように見える白内障、視野が欠落する緑内障、中心点だけが見える視野狭窄、逆に中心点が見えず、周りしか視界に入らない場合など、その見え方によって障がいの表れも違ってくるとのこと。
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そして、「見えない」「見えにくい」ということは、移動の障害と情報の障害になるということです。その障害を軽減するために、移動の障害に対しては「手引き」=案内をすること、情報の障害に対しては「状況の説明」=何が起きているか、これから何をするか、などの声かけが必要だということになります。


その声かけの中身が、みないろ会がめざす映画の音声ガイドのシナリオにも繋がるものがあります。そういう意味でも学ぶことがたくさんありました。
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午前中の後半と午後以降は、実技編で、市立図書館のロビーや外の芝生広場、幅の広い階段、シアター形式の研修室の座席に案内するやり方などのコツを習いながら、「視野狭窄」の状態になったゴーグルをつけ、モデル用の白杖を持って2人一組のグループで全員体験しました。


階段は登るより降りる方が怖いこと、ちょっとした声かけで恐怖心が和らぐことなどが身にしみてわかりました。
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15時半からシアターシエマに場所を移して、映画館の外からエレベーターに載ってシエマのフロアに行き、カフェスペースに案内するというのも全員で体験。ここは佐賀新聞記者さんの取材が入りました。
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まる1日の座学とバリアフリー体験をして、いろいろ注意すべきことがあるのを痛感。また、みないろ会としても、わかっている人が増えることが手厚いサポートにつながるということで、実りある研修となりました。



17時から、みないろ会が音声ガイドと字幕をつける演習作品となる「ひいくんのあるく町」というドキュメンタリー映画をみんなで鑑賞しました。48分の小作品ですが、ドキュメンタリーに音声ガイドをつけるのは難しそうだなぁ…というのが率直な感想です。
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年明けからは、いよいよ3つのグループに班わけして、バリアフリー映画づくりに取り組むことになります。3月31日(日)に上映会を予定しています。みなさま、どうぞお楽しみに!


そして、ラストはみないろ会の打ち上げまで参加しました。みんなでいろいろな映画を観たい、という思いから集った仲間たちですが、映画好き、福祉に関心がある、誰かの役に立ちたい、などの思いが重なって、色とりどりの美しい絵が描けそうです。


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