【緊急連絡】

 夕食を食べていたら、知らない番号から電話がかかり、出てみると「山下明子さんの電話ですか?」と。

 「はい、そうですが」

 「こちら、救急隊からですが、◯◯さん、ご存知ですか?」

 「はい、わかります」

 「実は、お風呂で倒れておられ、救急搬送で医大病院に搬送してるのですが、来られますか?意識ははっきりしているようです」

 「わかりました。着替えて30分位で行きます!」

 その方とは、つい6時半ごろ電話で話していたばかりなので、頭が真っ白になりました。

 この方は県外出身の一人暮らしの方で、何かあれば私に連絡が来るようにしていたこともあり、どうにかして私の連絡先が伝わったのでしょう。

 取るものもとりあえず、とにかく病院に向かいましたが、処置中ということで、待機することに。今夜は救急搬送が多いようで、すでに数名の方が待合室におられ、次々と関係の方が来られていました。

 小一時間ほどすると、会わせてもらうことができ、処置室に入ると「ごめんね〜」と表情はいつも通り。一応、ちゃんと話せる状態でした。ただし、左半身が動かせない、とのこと。シャワーを浴びていて何だか左側がおかしいと感じて、早くお風呂から上がろうとしたけれど間に合わず、這うようにして部屋にたどり着いたそうです。

 しかし、携帯に手が届かないので、アパートの隣の部屋に聞こえるようにドンドンと音を立てて知らせたところ、隣の方が気づいて声をかけてきてくれたそうです。

 あとは、ドアポケット越しに救急車を呼ぶよう頼み、救急隊が来るまで外からずっと声をかけていてくれたとのこと。

 お隣に知らせることを思いついたのもよかったし、隣の方が家にいてくれて気づいてくれてよかったとつくづく思います。そうでなければ、発見が遅れて手遅れになったかもしれません。

 と、まあ、ここまでを一気に話してくれたところで、ドクターからストップがかかり、病室の別のところに移すので、また待機を命じられました。

 県外のご家族にも病院から連絡をつけてもらったそうですが、コロナ禍の下、果たして佐賀にこられたとしても、すぐにご本人に面会できるかというと、基本的には県外者はお断りとのことだそうで、私にしても、ご家族が来られるまでのつなぎとはいえ、このあとは直接面会はできないそうで、ナースを通じてか、電話越しでの意思疎通ということになるのだそうです。

 コロナのせいでこんな焦ったいことになるのだな…と思いますが、とにもかくにも、ご本人と普通に意思疎通がはかれる状態であること、利き手が動かせる状態であることは不幸中の幸いといえるかと思います。

 あとは、リハビリで半身の機能が回復できることを祈るばかりです。

 考えてみれば、亡き連れ合いや母や父が結構入院していまして、しかもそれぞれに救急からの知らせがあったり、出先で救急隊のお世話になったりということも数回あり、いろいろな医療機関の救急外来に出入りしましたので、私もどこか度胸がついているようで、ドキドキしながらも頭が冴えている状態でした。

 この先、私自身も、また私に連なる全ての皆さまのご健康を心よりお祈りいたします。
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