【「ひいくんのあるく町」上映会&トークショー@みないろ会】

見えない人も聴こえない人も、みんなでいろいろな映画を楽しめるように、音声ガイドや字幕をつけてバリアフリー映画をつくろう、と立ち上げられた「みないろ会」の第1作、「ひいくんのあるく町」の上映会は、直前まで予約が50名ちょっとという状況でどうなるかと気を揉んでいましたが、おかげさまで80名を超すお客さまにお運びいただきまして、盛況となりました。
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普通は音声ガイドは希望する方に貸し出すFMラジオを通してしか聴こえないので、場面を解説する様子をみなさんに聞いていただこうということで、今回は映画館のスピーカーとは別に音声ガイドを流すスピーカーから客席全体に流しました。


実は3月末の試写会の時には、映画本編のデータと音声ガイドのデータを一体化したDVDを作って上映したのですが、本番の上映の場合は、映画本編と音声ガイドのデータは別にしなくてはならず、本編は映画館の映写室で流し、音声ガイドは客席後方から操作するということで、機材操作の担当のメンバーが、前もってそのタイミング合わせの練習を何度も繰り返していました。


が、本番ではちょっとズレてしまい、本編のナレーションと重なる部分が出て慌ててしまいました。タイミングを合わせるために操作コーナーでは大奮闘。上映開始後、5分くらいでようやくピタッとハマりましたが、その後も微妙なズレの調整のために、息抜く間もなかった担当さんには、本当にご苦労さまでした。


映画自体は、さびれ行く街中で日々を過ごす「ひいくん」と町の人々とのふれあいを通じて、その中でも楽しみを見つけて故郷の良さを感じることができ、佐賀のまちにもつながるような共感を持っていただけたようで、アンケートでも好評でした。


音声ガイドについても、「最初は馴染めなかったけれど、作品の世界に入っていくといつのまにか気にならなくなった」「目を閉じて聞いていると情景が浮かんだ」などのご意見をいただきました。


上映会の後は、会場をシアターシエマのカフェスペースに移して青柳 拓監督、主人公の「ひいくん」こと渡井秀彦さん、日本映画大学の芦澤浩明を囲んでのトークショーが行われ、映画づくりの経緯やその後の環境の変化、今後の取り組みのことなどが語られました。


青柳監督は「名前も知らないけれどいつも見かけていたヘルメット姿の秀彦さんが楽しそうに町を歩き回る姿を思い出し、秀彦さんの「楽しみ」に寄り添っていけば、町の面白さを発見できるかもしれない、と思って追いかけることにした」と1年かけて渡井家の人々と信頼関係を築いた上で、半年で撮影したことを紹介。


秀彦さんにとっては、撮影の仕事も「お手伝い」の対象で、すぐにカメラを移す側に立ってしまうので「ひいくんが撮れない」という面白いこともあったようです。しかし、撮影を通じて、ひいくんが町の中で誰からも親しまれ「町長より有名」と言われるような存在であることが伝わってきたそうで、映画完成後に地元の地域で上映会をした時には1200名もの観客が詰めかけたそうです。


ひいくんは映画の中の様子そのままの笑顔で「映画に出られて嬉しかった」と語り、上映会の後にも町の人から声をかけられるようになったそうです。
日本映画大学の芦澤さんは「大学の卒業制作作品の1つではあるけれど、これほどいろんな地域の方に共感を呼び起こし、上映会が広がっているのはすごいこと。大切な作品としてこれからも応援していきたい」と熱意を持って語られました。


トークショー終了後は、アンケートの集計。約半数の40名の方にご回答をいただき、概ね好評でした。今後の長編作品のバリアフリー化にも生かしていきたいと思います。


打ち上げでも青柳監督やひいくん、芦澤さんを囲んで大盛り上がり。最後には「僕らも『みないろ会』のメンバーに入ります」宣言もいただき、大いに力が湧きました。


#みないろ会
#バリアフリー映画
#シアターシエマ
#ひいくんのあるく町

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