【学ぶことは生きること〜夜間中学の講演会by森 康行監督@佐賀】

昨日は民主教育をすすめる佐賀県民会議の主催で行われた夜間中学に関する学習講演会に参加しました。
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講師に夜間中学を取り上げたドキュメント映画「こんばんは」「こんばんはⅡ」の森康行監督を迎え、夜間中学の役割と人間にとって学ぶとは何か、ということを深く考える機会となりました。


最初に2018年に作られた「こんばんはⅡ」(37分)を観た後、森監督がなぜ夜間中学をテーマに取り上げたのか、夜間中学とは何か、という事が語られました。
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夜間中学は戦後直後に戦争の混乱期に学ぶことのできなかった人々の学び直しの場として設置されました。

その後、高度経済成長期に向かう時期、経済的な理由などから学べなかった人の受け皿として、また日韓基本条約や日中平和友好条約の締結にともない韓国や朝鮮から来日した人、中国残留孤児で日本に帰還した人の受け皿として、さらにいじめや不登校により中学を形式卒業せざるを得なかった人の学び直しの場として、そして昨今は外国人労働者や留学生の家族も含めた人々の学びの場として…という風に、夜間中学はその時々の社会のありようを映す鏡のような場所となっています。
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森監督が最初に「こんばんは」を作るにあたっては、生徒や関係者の信頼を得るために時間がかかり、1998年から5年かけて撮影したそうです。その原動力となったのは、各地の夜間中学を見て回った時に、生徒たちが楽しそうに学んでいる姿が昼間の学校と何が違うのかを考えてみたくなったということだそうです。第1作は映画館での上映を意識して90分の作品だったそうです。


この作品は話題を呼び、全国各地で上映されたそうですが、残念ながら全国で3県、上映されなかったうちの1つが佐賀県だったそうです。それだけに監督は、今回の「こんばんはⅡ」を観る機会を佐賀で持てたことを喜んでおられました。


第1作から16年経って、「義務教育機会確保法」が制定され、夜間中学の役割は、やはり社会にもとめられているということで再登板を求められた時に、今度は短編作にして、公立夜間中学と民間の自主夜間中学に学ぶ人たちに「夜間中学の証言者になってもらう」ことを考えたのが「こんばんはⅡ」(37分)というわけです。



年齢も10代から80代までと幅広く、国籍も経歴もさまざまな生徒たちですから、一律の教育や一律のテストで競争を強いることは無意味です。
そんな中で「学ぶことは生きること」「夜間中学があったから生きていける」「ヘレンケラーが水を理解した時のように、『わかる喜び』を得る事ができる」という事が言われていました。


私も2年前に続き今年の6月議会で夜間中学の設置を求めて一般質問をするにあたって、「こんばんはⅡ」を観ましたが、短い中にも胸を打つ作品で、学ぶことの喜びを誰からも奪ってはならない、という意味がよくわかります。


これから、この作品の上映会の全国キャラバンを展開していくそうですが、佐賀でも今回の講演会をきっかけに大小の上映学習会が広がりますように、そして佐賀県での夜間中学の設置につながっていきますように、私も力を尽くしたいと思います。
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