【「夏、南方のローマンス」@佐賀市民劇場】

23、24日の夜は佐賀市民劇場の例会で劇団民藝による「夏、南方のローマンス」を観劇。木下順二作・丹野郁弓演出で、戦争における罪、人間としての罪、などを問いかける重厚な作品でした。

終戦後、南方の戦場からの「生き残り」の兵士たちが「仲間の家をまわって慰めに」通っている。戦地から終戦まじかの南方の小島で起きた日本軍による島民の「スパイ摘発」と処刑はなんだったのか、終戦後に現地で行われたB級、C級戦犯を裁く裁判がどのように行われたのか、彼らはなぜ帰ってくることができたのか、帰れなかった人はなぜ帰れなかったのか…。


舞台上はある町の公園から南方のジャングル、ジャングルに築かれた法廷とほぼ同じセットが背景の幕と舞台奥の空の転換だけで描かれていきます。


まるでシェイクスピアのように畳みかけられる台詞が交互に、あるいは同時に行き交う文字通りの台詞劇に圧倒されました。
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実はこの公演では運営サークルになっていたのですが、事前の会議に参加参加できておらず、当日のスタッフとして23、24日とも公演パンフレット販売を担当させていただきました。
そういうこともあって初回と3回目を観劇することになったのですが、初回では第1部の「戦後のある町の公園」の場面で繰り出される台詞についていけず、不覚にもかなり船こぎ状態になっていました。ところが、第2部でグイグイ引き込まれまして、それを踏まえて2日目にもう一度観た時には、最初に聞き逃していた台詞が怒涛のように胸に迫ってきました。


ところで、この作品では演出効果のために舞台上に砂がまかれています。公園の砂場、ジャングルの砂地、戦犯を裁く「お白州」のような場面などでジャリジャリと砂を踏む音が響いていました。


この砂が約1、5トンあるそうで、公演地ごとに大量の砂を敷きつめては回収するという作業は、通常のセットの舞台組みと撤収以上に人手を要します。終演後には運営サークルのメンバーの多くが舞台に上がって「砂の回収」に勤しみました。


市民劇場では、なかなか佐賀でお目にかかることのないような劇団による作品を年に7回ほど鑑賞する機会があり、そのうち1作品について運営サークルとして、準備段階から公演を迎え入れ、期間中の運営をサポートするという「中の人」の体験をすることができます。


当日スタッフの立場でロビーに立っていると、意外な方達との出会いも多く、「いつも見慣れた地域の人」が運営サークルの当番でご一緒になったり、などの面白いこともたくさんあった2日間でした。
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