【佐賀県地域防災リーダー養成講座&防災士資格試験】

9月15日から始まった佐賀県地域防災リーダー養成講座の最終週。


今回は9時からスタートして①佐賀県防災士会の活動(県防災士会事務局長・小林紀さん)の話を聞いたあと、佐賀県総合防災アドバイザーでもある山口大学大学院の瀧本浩一氏によるグループワークを含む講義で②身近でできる防災対策、③会場からの避難とまち歩き、④被害想定とハザードマップ、⑤災害図上演習と盛りだくさんな内容でした。


佐賀県防災士会は阪神大震災を契機に誕生した日本防災士機構の佐賀県支部という位置づけですが、地域防災に関心のある方なら防災士でなくとも誰でも加入できるのだそうです。県防災士会に登録しているのは約70名で、実働の女性会員はわずか5名だとのこと。それとは別に日本防災士機構に登録する方もあるとのこと。


防災士としては地域で防災について考えていけるように啓発活動を進めることと、災害発生時の救援活動に自主的に参加することという役割があり、今回の地域防災リーダー養成講座を受けた約100名のうち、80名近くが資格試験を受けることになっているので、一定の若返りと担い手増やし、さらには女性の担い手増やしに繋がっていきそうだと期待が持てました。


山口大学の瀧本先生のお話は、噂には聞いていましたが、強烈な個性で話のうちの6、7割は笑って聴いていた感じです。


その中で印象的だったのは、巷の防災講座でよく言われる【「自助」「共助」「公助」】の順番が、平時は逆だということです。


【阪神大震災で救出されたのは多くがご近所の助け合いによるものだった=だから「自助」「共助」が大事だ】という話は、決してどこにでも当てはまることではない、ということも。


阪神大震災の時は、人口の多い都市部で、出勤前の早朝に起きたために地域に助ける力のある人たちが存在していたわけですが、佐賀のような地方都市で、たとえば昼間に地震が起きたら、現役世代は働きに出て地域に残っているのは高齢者ばかりということになりかねません。


また、阪神大震災では直下地震の最初の一撃で7割の方達が圧死しておられ、生き残った方達が避難生活の中で震災関連死に見舞われる、という事態になっていたことを直視する必要があるというのは、言われてみればその通りではありますが、ショッキングなことです。


もっと噛み砕いて言えば


・最初に命を落とす7割に入れば、救助活動もできない
・まずは最初の一撃で命を落とさずにすむよう、家具転倒防止やガラス飛散防止などの対策を取ること
・自分が助かってこそ、家族や地域、周りの人を助けることができる
・どうすればいいかを日頃から家庭や地域で考えることができるよう、きっかけづくりを工夫する


この部分が防災=災害を防ぐということです。


日頃、防災訓練として避難訓練や搬送訓練、炊き出し訓練などが行われているけれど、それは「生き残って初めてできること」であり、平常時は「生き残れるように備える」ことにもっと力を入れる必要がある、それを主導するのが公であり、地域コミュニティを通じて自分で自分の身を守る意識づくりをするのだ、すなわち「平常時は公助→共助→自助の順になる」と強調されたのは新鮮でした。


もうひとつ認識を新たにしたのは、高齢や障がいを持つ方など避難の時に支援を要する「災害時要援護者」について、名簿に登録されていても個人情報保護の観点から守秘義務が課せられているため、いざという時に活用できないという悩みが全国的に現場で持ち上がっているのですが、ここには抜け道があるということです。


すなわち「避難行動要支援者」という言葉を使えば守秘義務が課せられるのですが、その対象となる方もふくめた広い定義の「要配慮者=配慮を要する人」という表現になると、守秘義務が課せられていないのだそうです。


ですから、より実践的に、地域の中では「避難する時に配慮を要する人」=要配慮者という定義づけで情報共有することは可能だという貴重な助言がなされました。


お昼をはさんで、全体を4ブロックに分けた地域を8グループに分かれて町歩きをし「もし大地震が起きたらどんな危険が想定されるか」という視点でチェックしました。


1時間あまりという限られた時間で、私たちのGグループ9名は「まずは腹ごしらえ」とばかりに視察コース圏内にある食堂「春駒」で名物の皿うどんとちゃんぽんをかきこみ、二手に分かれて急ぎ足でまわることに。


幸い、心配していたほど雨もひどくならず、ふだん見過ごしていた所でも、ブロック塀が傾いていたり、しっくい壁に亀裂が入っていたり、そもそも傾いた建物、看板落下などの危険が潜んでいることを発見するとともに、避難できそうな場所や自販機や病院などの「資源」もチェックしました。

会場に戻って、チェックした内容を白地図に記入した上で「震度7の地震が起きたらどう対応するか」の机上訓練を行いました。


佐賀市は震度7の地震が起きる想定になっているのをご存知でしょうか?ぜひ、佐賀市の地震ハザードマップをご覧ください。


ワイワイガヤガヤと盛り上がるうちに講義の時間は終わり、いよいよ防災士資格試験の時がやってきました。


設問は30問、試験時間は50分で久しぶりに試験を受ける緊張感に包まれました。


17時前に試験が終了し、この3週間におよぶ全てのカリキュラムを終えることができました。試験結果は10月半ばに判明することになっています。試験官の先生が「全員合格するように佐賀神社にお参りしてきましたよ」と言われていましたが、この間頑張ったみんなで合格し、地域でお役に立てるようになりたいものです。



#佐賀県地域防災リーダー養成講座
#地域防災は公助から
#まち歩きで地域を知る
#春駒食堂

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