【本の話・福島に関する2冊の本】

3月末から4月初めにかけて、原発事故以降の福島に関する2冊の本を集中的に読みました。


1つは「しあわせになるための『福島差別』論」(かもがわ出版)。学者、研究者、元教師、絵本作家、市民活動家など14名の執筆者によって福島の今をどう考えるかが記されています。


放射能の問題を科学的に冷静にみること、避難の問題、甲状腺がんの問題をどう考えるのか、いま福島で暮らす人と福島に帰れない人・帰ることを諦めざるを得ない人それぞれが人間として尊重され差別されずに過ごせるために、政治と社会はどうしていけばいいのか、多角的に考えさせられます。



もう1つは「地図から消される街 3・11後の『言ってはいけない真実』」(青木美希・朝日新聞出版)です。


朝日新聞に連載された『プロメテウスの罠』の取材にも携わった著者が、原発事故後今年初めまでかけて見つめてきた、福島のルポです。ここには今なお放射能の不安を持ちながら暮らす人々、復興庁の元職員、元除染作業員、いわゆる「原子力ムラ」の中心人物、都会の避難先でいじめにあっていた親子と避難先自治体の対応など、これまた多角的な分野から描かれています。


両者に共通して感じたのは、「どんな情報を、誰が発するのか」によって受け止めが変わるということです。そして原発の賛否を超えて、原発事故で引き裂かれた福島の人々の「心」と「生活」の再生のために必要な力を注ぐ事が、原発立地県に暮らす私たちの未来に跳ね返ってくる問題だとも痛感します。


福島のことは決して他人事ではないと。


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