ハンセン病をテーマに映画とトーク~人権ふれあい映画上映会

 佐賀市主催で人権ふれあい映画上映会がメートプラザで開かれました。

 元ハンセン病患者の女性の生き方をテーマとした話画像題の映画「あん」(原作・ドリアン助川、河瀨直美監督・樹木希林主演)の上映と主人公のモデルとなった上野正子さん(鹿児島・星塚敬愛園在住)のアフタートークという企画で、当初午後だけの予定の上映会に大幅な申し込みがあったため、急きょ午前中にも上映会が行われたとのことで、こちらも満員でした。


 元ハンセン病患者と訳ありの中年のどら焼き職人とその店に通う女子高校生らのかかわりを描いた映画「あん」は、重いテーマに関わらず海外でも数多く上映されているとのことで、舞台とされた東村山市の街なかや多摩全生園での美しい映像とともに、いまなおハンセン病への無理解と偏見が続いているのか、という悲しみを覚えました。


 アフタートークに登場した上野正子さんは小柄ながら90歳と思えぬかくしゃくとした様子で、自らの体験を語られました。上野さんは沖縄県石垣島に生まれ、13歳のころにハンセン病と診断され、鹿児島県鹿屋市にある星塚敬愛園に入所され、19歳で治癒したものの外に出られないまま、施設内で結婚もし77年間をそこで暮らしておられます。


 1996年にらい予防法が廃止され、それまでの隔離政策に終止符を打ったのに伴い、98年にハンセン病国家賠償訴訟の最初の原告となり、2001年5月11日に勝訴。上野さんは「13歳で入所した時は1801号という番号をつけられ、その後60年以上も『須山八重子』という仮名をつけられてきた私にとって、この日は本名を取り戻し人間に戻れた日」と語りました。その後は人が人として大切にされる社会を作ろうと、語り部として活動されているとのことですが、大勢の聴衆を前に「こんな立派な場所に招いていただき話を聞いていただき本当に嬉しい」と喜びをまっすぐに伝える上野さんの姿に、逆に励まされました。

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