「心中・恋の大和路」~近松の魅力にひたり初めての梅芸

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今朝7時半頃に佐賀を発ち新幹線の往復で、先ほど11時半頃佐賀に戻りました。

数ヵ月前から周到に準備していた梅田芸術劇場シアタードラマシティでの宝塚雪組公演「心中・恋の大和路~冥土の飛脚」のダブル観劇は、無事に極めてストイックに遂行できました!
梅田に着いて、少しキョロキョロしながらも、なんとかたどり着いた茶屋町のアプローズタワービル。12時開演なので、お昼はまともに食べられそうになく、アイスコーヒーとデニッシュを買って駆け込みました。

今回は、ファン仲間のツテでチケットを申し込んでいただいたのでした。
一回目の12時公演は最後列25列の真ん中に近いブロックで、全体がよく見える座席でした。

「心中・恋の大和路」は近松門左衛門の「冥土の飛脚」を底本にした名作で、1970年代に初演されて以来、何度も再演を重ねられています。

私は初演の瀬戸内美八さんや剣 幸さんの忠兵衛が好きでしたが、今回はなんといっても日本物に強い雪組であり、あの「ベルばら」フェルゼン編を名作に作り替えてしまった(失礼!どうしてもこの演出パターンは納得行かず、あまり好きではなかったのですが、壮一帆さんが演じることによって説得力のある人物像が確立されたと思っておりますゆえ…)壮 一帆さんと愛加あゆさんの忠兵衛&梅川ですから、かなり期待していました。

結果は期待以上でした。
花街の遊女に入れあげてしまった飛脚宿の若旦那が、遊女を身請けするために他人から預かった小判の封印を切ってしまい、二人、追われる身となって吹雪の中に命を閉じ込めてしまう、というお話なのですが、大阪の船場商人や庶民の息遣いがあふれていて、意外に明るい笑いに包まれる場面も多いのです。

そしてもちろん、遊女の哀しみ、想いを遂げるために禁じられた封印切りに及ぶ忠兵衛の葛藤、また二人をめぐる人々の在りようにも心ひかれます。

壮一帆さんの忠兵衛は、明るく飄々として、なおかつはんなりとした優男、といった体で、つっころばしの二枚目とはこういう人なんだ、と納得できるものでした。
愚かには違いないのに憎めない、愛すべき忠兵衛さんでした。

また、その忠兵衛さんを信じぬく遊女・梅川も、愛加あゆさんが見事にはまっていて、可愛くていじらしいし、漂う色気も嫌味なく、いいお芝居をなさっていました。

忠兵衛の親友で米問屋の八右衛門は未凉亜希さんが分別をわきまえながらも親友の過ちを防ごうと奔走するあたり、最後に忠兵衛と梅川が吹雪の中を逃れて行く時に絶唱するくだり、などなど、未凉さんがいて壮さんがいての「大和路」だったなあ、とつくづく嬉しくなりました。

というわけで、涙、涙のすすり泣きが広がるなかで一回目の公演が終わりました。
次の公演までに腹ごしらえを、と思ったらちょうど劇場を出たところに同じフロアで沖縄料理のお店をみつけました。

ゴーヤチャンプルやラフテーなどを少しずつ盛り込んだお弁当(1000円なり)を頂きつつ、たまたまカウンターの向かい側にいらしたお客さんと宝塚談義に花を咲かせました。
実は昼の公演で隣り合った方ともいろいろおしゃべりしましたし、宝塚ファンというだけで誰とでも話になるところが楽しみのひとつです。

夕方は4時からの公演で、これはいきなり五列目の上手端の席になりました。
かなり見え方が違っていて、オペラグラスで覗けばかなりのアップになるかわり、セットの一部が見えにくい、ということもありました。

よく「同じ作品を二度も見るの?」と聞かれますが、舞台はナマモノですから、一回一回が違ってくるのです。それを見るのも楽しいことです。

また、今回も専科の汝鳥 玲さんが忠兵衛の父親・孫右衛門で特別出演なさっていましたが、わずかの場面でも素晴らしい存在感があり、作品に厚みを持たせておられました。

さて、シアタードラマシティでは、抽選で公演ごとの衣装をつけたオリジナルのキューピーが当たるのだそうです。
夕方の公演では座席番号が当たっており、忠兵衛&梅川を模したキューピーさんコンビをいただきました。

というわけで、ビギナーズラックだったかもしれないお土産までいただいて、シアターをあとにしました。

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