成人式の統一化に異議!38対ゼロの勢い

 今日の一般質問でもっとも盛り上がったのは、重松議員の成人式の統一化に疑問を呈する質問でした。

 2月12日の文教福祉委員研究会で問題となった、成人式の統一化。現在、旧市町村単位で8ヵ所に分散して行われているものを、平成24年1月から佐賀市で一本化しようという提案を社会教育部からなされたのですが、当日も、文教福祉委員会のほぼ全議員が反発しました。
 今回は、東与賀の事例を紹介しながら、60分のうちのほとんどを成人式問題にあてての熱弁でした。
 旧佐賀市では、大勢の新成人が会場にもなかなか入らないまま、15分程度の「式典」で終わっていますが、旧町村はそれぞれ新成人を主人公にして工夫がこらされているようです。
 たとえば、東与賀では成人が実行委員会を作り、当日の司会や受付も担当し、新成人の誓いの言葉に続いて「二十歳の主張」という意見発表が行われるそうです。今年も、スポーツで鳴らして地域の人気者だった青年が卒業して社会に出て展望を失い、生きる意味を失って引きこもりがちになりリストカットをするようになったときに、同級生の仲間たちや地域の人たちが支えてくれたこと、今は、家業を手伝うようになったこと、「俺をお前たちが守ってくれた。今度は俺が守る番だ」と結ばれたそうですが、感動を呼んだことでしょう。

 会場には小中学校時代の写真が飾られ、小学校の時にみんなで出たダンス大会のビデオが上映されて沸いた、とか、小学4年の時に埋めたタイムカプセルを当時の校長先生が開けてくれた、とか、ティーパーティーをふくめて2時間半を心ゆくまで楽しんだ様子が語られました。
 1小学校、1中学校という小さい旧町だからこそ、強いつながりがあり、久しぶりに仲間に会うことを大きな楽しみにしているでしょうし、それが大切にされる条件もあると思います。聴いていてうらやましい限りでした。

 そこで重松議員の質問です。

 ひとつは、手続きの問題です。各支所の教育課、出張所を通じてよせられたアンケート結果を下に結論を下した、というが、本当に地域の声が汲まれているのかということです。
 社会教育部長からは、2度の合併で人口24万人の新しい佐賀市になったのだから、一体感の醸成が必要だということと、8ヶ所で分散していることの財政負担の軽減にもつながるという理由がまず述べられました。

 この間、市教委としてアンケートをとったところ、、賛否両論あったものの、大和と川副からは「平成25年を待たずに、早く統一化を」との意見もあり、平成24年1月から統一化するという方針を決めたという答弁です。

 そこで、統一化で人的、財政的にどれだけ効果があるのかを問うと、人的には佐賀会場以外の7ヵ所にかかる分で前日に37人、当日に46人、後片付けに40人であり、その分がそっくり減ること、財政的には記念品やティーパーティーを廃止することで200万円の節減になる、とのことでした。

 これに対し、成人式は一生に一度であり、人やお金の問題では解決できない、と反論。しかも、大和と川副からは前倒しで早期に統一化を、との回答だったというが、大和では住民登録212人に対し参加者195人で92%、川副町に至っては住民登録161人に対して参加者170人で105%と登録者を上回っていること、参加者は多いし、式典が荒れたとの話も聞かないのに、「早急に」とは本当なのか。アンケートはきわめて内部的な意見ではないのか、と質しました。

 また、分散開催の問題点があるのか、と質したことについては「特に問題があるとは思わないし、いい部分もたくさんある」との答弁です。だったら継続していいじゃないか、と、議場では盛んに声が飛びました。

 教育長に対しても、今年はどこに参加したのか、その感想は、と尋ねられたところ、教育長は富士会場に参加し、少人数でもあり、あたたかく厳かな雰囲気だったし、地域に見守られているものだったという答弁がなされました。

 重松議員はさらに、アンケートでは「教育課は統一開催」と回答していた久保田町では、「統一反対」の署名が400筆、市教委に出されていて、それに対して教育長からの回答が「教育課からも意見を聞き24年統一化に向けてすすめると決めた」というものになっている、と示し、教育課が地域の声を本当に聞いているのか、と迫りました。
 教育長は、今回のアンケート結果については、十分、各教育課の出張所と地域の意思疎通がとれていなかったのではないか、と答弁されたのです。

 市長はこの定例会の所信表明の中で、「合併したからといってすべてをそろえる必要はない。地域の歴史、文化を大切にすることが必要」という立場を表明しており、そのことと、この成人式の統一化とはどう整理するのか、と最後に市長にも所見を求めたところ、「最初は教育委員会として出張所の意見も聞いて進めているということだったので、合併後の統一化という所期の目標に向けて進めることを了承したが、その後の動きを見ていると、十分議論ができていないようなので、24年1月からの統一化は難しいと思う」という主旨の答弁をしました。
 
 この間、おぼ40分。しかし、議場の雰囲気は、成人式の統一化については38対0という感じで「異議あり」の状態でした。重松議員もやりがいがあったのではないかと思います。

 今後、じっくり成人式のあり方について話し合う必要があると思うし、旧町村で行われているやり方のいい所を、佐賀会場でも生かせるようになればいいと思います。

★成人式に「合併効果」!?→http://akikoy.at.webry.info/201002/article_33.html

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