久保田町の廃棄物受け入れに関して臨時議会

 きょうは佐賀市の久保田町が一般廃棄物処理を委託していた天山地区共同塵芥処理場の施設老朽化にともない同組合を解散するにあたり、久保田町の一般廃棄物を佐賀市清掃工場で受け入れることについての臨時議会が開かれました。

 佐賀市では、昭和40年代から旧佐賀市の清掃センターを高木瀬町大字長瀬の平尾地区に建設することになったときに始まって、現在の新焼却炉建設にいたるまで、地元の平尾地区では家族親戚まで二分するような大議論をしながら苦渋の決断をせまられてきました。

 今回の議案は、久保田町のごみを佐賀市で受け入れることにともない、これまでの分別方式や久保田地区の市民の手数料がかわってくるため、その説明の期間がどうしても必要であることと、天山共同塵芥処理場の閉鎖が3月末に迫っていることとの関係で、本来は12月議会に議案を上程したかったところだが、受け入れ先の地元の同意が充分取れていない中でギリギリまで交渉しながらやってきた、というのが執行部の説明です。

 私は本会議の議案質疑に立ち、(1)最後にもっとも地元の平尾地区の同意が取れていない中で、なぜ、この時期の議案提案なのか、(2)久保田地区の住民にとって、住民負担やごみ処理についての主な変更点は、(3)佐賀市清掃工場の周辺地域の住民に対する対応は、という点で質問をしました。

 佐賀市としては、この議案上程はタイミングとしてはギリギリであったこと、議案が可決されたからと言ってそれをかさに着るのでなく、最後まで地元の理解を得られるように誠心誠意対応をしていくつもりであることが述べられました。

 私は、廃棄物の処理は「自区内処理」が原則だと思いますから、もし、合併前なら旧久保田町のゴミを旧佐賀市の炉に持ち込むことはまかりならん、というと思いますが、合併して同じ佐賀市になった以上は、そうも言えないのではないかと思うのです。むしろ、あちこちの古い炉で処理するよりも、きちんと設備の整った施設で処理する方が合理的だと思います。
 だからこそ、環境負荷を減らすことにも、真剣に向かうべきだと思います。同時に、やはり地元住民の同意はどうしても必要だと思います。そういう立場での質疑でした。

 この議案は建設環境委員会に付されていましたので、中山重俊議員も所属していますが、私も傍聴をしました。
 地元の住民のみなさんも、本会議に続き、委員会の傍聴を希望され、通常の第4会議室ではなく、大会議室に議場を移しての審査となりました。

 建設環境委員会では、地元校区の議員をはじめ、何人もの委員からこれまでの市の対応のあり方が質されました。市としては、当初、合併した時から大和や久保田、川副、東与賀のごみ処理については、いずれ高木瀬の清掃工場に統合せざるをえないと考えていて、最初の合併の時から、とくに炉の傷みが激しいと言われてきた大和のクリーンセンターを念頭に置きながら、地元ととの折衝をはかってきたそうですが、平成20年に久保田町の天山地区共同塵芥処理場の対応が困難になるという話が急きょ出てきたときに、率直地元に問題提起して説明と理解を求める行為に出ていなかった点で、「遅かったのではないか」との指摘がありました。

 昨年夏以降は市としても市長先頭に副市長や環境下水道部長、担当課長らで活発に動きをつくっていることはわかるとしても、それまでの動きが不十分であることや、合併前の新炉建設のときの覚書や環境保全協定書をどう捉えているのか、という点での地元の不信感をぬぐえていないまま、議決をせまられていることについて、議会としての苦悩もにじみ出るやりとりとなっていました。

 本来は、前もって委員会の研究会を開き、久保田の分別の状況などもふくめ、受け入れ先 の住民との意見交換などをとりくむのが議会としての筋であったはず、と思います。しかし、これまでの経緯の中で、地元と交渉している最前線の状況を見ながら、議会としては、正副議長や地元の議員を窓口にしながら見守るという形にならざるをえませんでした。

 そういう流れの中で、いきなり臨時議会というところに向かわざるをえなくなったため、おそらく議員の中でも戸惑いや温度差があるのはいなめなかったのではないでしょうか。
 ただ、この論議を通じて、地元の住民のみなさんが、40年にわたってこの焼却炉と隣り合わせて暮らしてきたという事実、そして今後も施設の稼動する限りはそれが続くということ、さらにその間に、川副や大和、東与賀などの廃棄物の受け入れも想定されていること、焼却施設の耐用年数からみても最低20年先までこの状態が続くということ、そして、その先の「建替え・更新」の時期に、別の場所に移るのかどうかの確約はなされていないということ、これらの状況を自らの「痛み」として共有できるかどうかが、議会にも問われていると思います。

 また、市民全体でも、そういう施設を受け入れてくれている地域があるからこそ、毎日のごみを当たり前に出すことができているのだという自覚をもちつつ、環境負荷を可能な限り抑えるためのゴミの減量化や分別の徹底などを意識づける必要があるのではないか、とあらためて痛感しました。

 建設環境委員会では、議決に当たって、市に対して「誠心誠意の対応」を求める付帯決議を全会一致で採択され、本会議での委員長報告にも議会としての立場が盛り込まれることになりました。

 本会議は時間延長の上、5時半前に再開され、提案された議案は全会一致で可決されました。ただし、議会としても今後認識を統一して、誠心誠意、地元にあたらなくてはならないと毛内を新たにしました。

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