山下明子の幸せの黄色いニュース

アクセスカウンタ

zoom RSS 【映画の話】いまの社会を映す必見の名作「怒り」

<<   作成日時 : 2016/09/22 23:34   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 思わぬ時間が空いたので何か映画が観たくなり、いくつかの候補を思い浮かべて久しぶりに109シネマズに行きました。


  この際、話題の「シン・ゴジラ」を観ようかと思いましたが、その時間帯では座席が揺れたりする4DXバージョンしかなく、興味はあったものの「体調の優れない方や車酔いをしやすい方はお控えください」というアナウンスに恐れをなして、1人で観るのは諦めました。


  代わりに選んだのが「怒り」。「悪人」の李相日監督、渡辺謙、宮崎あおい、松山ケンイチ、妻夫木聡、綾野剛、森山未來、広瀬すずといった、軒並み気になるキャスト揃いでもあり、それなりに期待を高めて臨みました。
結論からいえば、私の中では心に刻まれた映画の五本指、それもかなり高いランクに確実に入る作品だと思います。


 ある蒸し暑い夏の日、八王子で起きた夫婦殺害事件の犯人が捕まらないまま、1年が経った夏。全国に指名手配された犯人の顔写真が公開されます。
そして、東京、千葉、沖縄に素性の知れない3人の青年が現れ、それぞれの土地で新たな出会いとドラマが紡がれます。

  3ヶ所のドラマは同時並行で描かれますが、それぞれの話につながりはなく、別の作品を観ているようです。

  性的マイノリティ、借金地獄、米軍基地問題、と、いまの日本社会の深い問題をすくいとって、「指名手配写真」は見る人にとっては身近な人に見えてしまうという心理的な作用を踏まえつつ、それぞれの中で、出会って信じること、信じる相手への疑いに苦しむこと、信じていた相手に背かれての慟哭、信じることを貫けなかった自分への慟哭、などなど、ハラハラしながらも全てのエピソードに共感しました。


 サスペンス仕立てなので、結末は書けませんが、「怒り」というキーワードがいろんな形で浮かび上がる中で、沖縄編での新人の佐久本宝くんをふくむ全ての俳優陣の「そこに実際にあるような」リアリティー溢れる熱演にうたれ、私自身も悔し涙を堪えきれない場面もありました。でも、辛いけれどどこかに救いの光も感じられるラスト群(あえて3つのエピソードとして捉えつつ)でした。


  ちなみに、エキストラ出演のクレジットの中に「ヘリ基地反対協議会」「ヘリパッドいらない市民の会」「普天間爆音訴訟団」の名前も見つけました。


  映画的手法だからこそ作れたと言える、すごい作品です。ぜひご覧あれ。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
【映画の話】いまの社会を映す必見の名作「怒り」 山下明子の幸せの黄色いニュース/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる