山下明子の幸せの黄色いニュース

アクセスカウンタ

zoom RSS 【本の話】「近未来の風景〜オスプレイが飛ぶ日」・・・「佐賀文学」誌でリアルな予見

<<   作成日時 : 2016/07/13 01:42   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

 JR佐賀駅にある積文館書店の郷土作品コーナーで「画像佐賀文学」33号の表紙にひかれて思わず購入しました。

 目を引いたのは、表紙に書かれた小説「近未来の風景〜オスプレイが飛ぶ日」(柳原 忠行・著)のタイトルです。

 今から10年後、残念ながら佐賀空港にオスプレイ17機と目達原駐屯地のヘリ50機が配備され、それに伴いアメリカ海兵隊の訓練基地も置かれてしまった佐賀を舞台にした近未来小説です。

 地元紙「現代新聞」の元日紙面を飾るために有明海の干潟の水鳥と夜明けの風景を撮影しようとした記者・戸川が、基地を飛び立った米軍オスプレイの爆風にさらされてしまうところから始まります。

 反対運動も「経済的補償」で抑え込まれてしまい、佐賀空港建設時に漁民と交わした「自衛隊との共用はしない」という協定をやぶった県側は、うち続く米軍がらみの事件・事故に対しても毅然とした対応ができずにいる・・・そんな中で起きてしまった少女レイプ事件・・・・。

 今、沖縄で起きていることが、佐賀でも起こりかねないという警鐘を鳴らした作品といえると思います。嘉瀬川河川敷から事件を起こした米兵を米側に引き渡す光景、松原川沿いと思われる路を歩く恋人たち、結末は県庁前のできごとで締めくくられます。

 
 作者の柳原氏はメディアの現場に身を置いた経歴を生かし、警察や行政の描き方がリアリティに満ちているので、もし、佐賀空港の軍用化をいったん許したら、遠くない将来はこんな佐賀になってしまう・・・という想像をかきたてられます。

 参院選の沖縄選挙区で伊波洋一さんが圧勝した背景にある県民の怒りと悲しみは、やがては基地のある地域全体のものになってしまいかねません。「沖縄の負担を軽減するために基地を引き受ける」というのでなく、「基地のない平和な沖縄・日本をめざす」ことが進むべき道だと思います。

 
 佐賀空港のオスプレイ配備・軍用化問題を考えるうえでぜひ、この小説をお読みいただくことをおすすめします。

◇「佐賀文学」2016 33号 (編集・発行 佐賀文学同人会  定価 800円)
画像

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
【本の話】「近未来の風景〜オスプレイが飛ぶ日」・・・「佐賀文学」誌でリアルな予見 山下明子の幸せの黄色いニュース/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる