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zoom RSS 福島原発事故は今も続いている〜現在進行形であることを忘れない

<<   作成日時 : 2016/03/06 23:11   >>

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 佐賀市立図書館で開かれていた「福島のいま」写真展の最終日、市内在住の元除染作業員の話を聞く会にも参加しました。

 よく「福島を忘れない」というけれど、『忘れない』というほど福島のことを知ってはいない、福島に身を置いて現実を自分の目で確かめたいし、何か少しでも役に立てるなら・・・という思いで福島に向かったという動機に始まり、具体的な除染作業の話、原発事故の収束や復旧に向けた作業に従事する人々の思い、地元の被災者の方の思いなど、ボランティア活動とはまた違う労働の現場からのリアルな話を聞く貴重な機会となりました。

 除染についても「はたして役に立つのか」など、さまざまなとらえ方が画像あるだろうけど、現にそこに住んでいる人たちがいることや、住み慣れた我が家に帰りたいという被災地域の方々の思いになんとか応えたい、と頑張っている作業員の姿も伝わってきました。

 市街地の民家の除染では汚染土をためておく仮置き場が確保できないため、自宅の庭に汚染土を生めて保管するのだそうです。印象的だったのは、未曽有の原発事故のもとで「除染作業のベテラン」はいないけれど、「土木作業のベテラン」が活躍することになり、自分のチームの親方はたぶん庭師だったらしく、民家の庭の敷地を除染した後、はぎ取った汚染土を埋めるために深さ1.5mほどの穴を掘って、汚染土を詰めたフレコンバッグを埋めたら、ていねいにコテで土をならすという仕上げにとてもこだわっていて、職人気質があらわれていた、というくだりです。


 一定の広さがあれば重機を入れて穴を掘り、クレーンで吊るすという作業になるところを、重機のはいらないような狭い路地の奥の敷地の場合は作業員が手掘りで穴を掘り、そこに汚染土を入れていくのだそうですが、やがて中間貯蔵施設ができると、またこれらのフレコンバッグ入りの汚染土を掘りだして運ばなくてはならないということで、それが何年先になるのかわかりませんが、こうした面でも気の遠くなる話だと思いました。

 また、作業のない日を利用して同僚と訪れた飯館村や浜通りの被災地での様子も語られ、「避難するにはかえって容態が悪くなるリスクのある寝たきりの高齢者が多いため、震災後からずっと留まっている特別養護老人ホームでは、入所待機者もあるけれど職員の減少により、それに対応できずにいるなどの矛盾を抱えている」という話は、もし玄海原発で事故が起きたら50キロくらい離れた佐賀市でも同じような問題を抱えることになることなどを思いうかべながら聞きました。

 さらに、地震と津波だけなら救えたかもしれない命が、放射能汚染という被害のために現場に近づけず置き去りにされたこと、病院や施設から無理に避難せざるを得なかったために、避難中に命を落とした方も少なくなかったことなどを思えば、明らかに原発事故が起きたために落とした命であり、某大臣が「原発で亡くなった人はいない」などと発言したことはまったく実態をみないものだ、という憤りも伝わってきました。
 
 参加者からの質疑応答もなされました。


 結論としては、「福島原発事故はまだ現在進行形であることを忘れてほしくない」「原発については賛否があるかもしれないが、これだけの被害をもたらし、住民の間に分断をもたらし、復興への道もまだ課題がたくさんあるというときに、なぜ再稼働なのか」「自分が見てきたことを伝えることを通じて、少しでも福島の現実を一緒に考えてほしい、そのために今後も頑張りたい」という決意が語られました。


  震災から5年という節目に、いろいろな角度で語られることのひとつとして、被災地の問題を、よりリアルに自分に引き寄せて考えることのできる企画でした。

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